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ノンバーバルコミュニケーション [日常]

遠い昔の学生時代に「社会学部応用社会学科社会心理学専攻(当時)」というやたら長い専攻
で心理学の勉強をしていました。高校時代に”人の心”の分野に興味を持って心理学、できれば
それも”社会の中での人間”に興味があり社会心理学という学問を選んだのですが、当時は心理
学の学部・学科自体が今ほど多くなく、社会心理学が学べる大学もごく一部でした。

実際の学生生活ではご多分に漏れず他にも興味のあることがいろいろあったので、真面目に
勉強していた・・・とは言い難いのですが、それでも勉強になったことはたくさんあります。

その中でも印象に残っているのはノンバーバルコミュニケーションとバーバルコミュニケーション
の話。心理学の分野では基本分野の話になってしまいますが、ノンバーバルコミュニケーション
=非言語的コミュニケーションで顔の表情や声の大きさ、視線、身振り手振り、ジェスチャーなど
によるコミュニケーション、バーバルコミュニケーション=言語的コミュニケーションで会話や文字、
印刷物など言語的なコミュニケーションということになります。

諸説ありますが、とある博士の説では話し手が聞き手に与える影響が次の通りなのだそうです。
視覚情報 (Visual) - 見た目・身だしなみ・しぐさ・表情・視線 ... 55%
聴覚情報 (Vocal) - 声の質(高低)・速さ・大きさ・テンポ ... 38%
言語情報 (Verbal) - 話す言葉そのものの意味 ... 7%

そう、話している言葉そのものの情報は10%にも満たないのだそう・・・
「目は口ほどに・・・」じゃないですけど人は表情など外見で語っていると言っても過言ではありま
せん。確かに表情はもちろん声のトーンや感じは重要ですよね。

今はメールがあるので仕事からプライベートまでメー全盛なので手軽に”コミュニケーション”はで
きますが「言語情報」だけなので、意外と意図が伝わりにくく誤解も生みやすいですね。しかも相
手の様子が判らず、一方通行なので尚更相手の様子を見ながら話すことができません。気付か
ないうちに相手を傷つけたり、困らせてしまうことだってあります。

電話もメールよりマシなのかもしれませんが、やっぱり視覚情報が足りないのでうまくいかないこ
とがあります。私は電話での仕事経験(コールセンター業務)がそれなりにありますが、電話だと
クレームになりやすいことも多くその難しさがわかります。実際、電話ですごく強気だった人に会っ
てみると印象が全然違うことは良くあります。

学生時代に販売のアルバイトをしていたので、研修で”アイコンタクト”の話を聞きましたし、自分
が研修をするような立場になってもその話をしていました。そういう意味では理にかなっていると
思います。

いつでも連絡ができるメールは便利ですが、親密になればなるほどすれ違ったりすることも多い
ので、やっぱりせめて電話、できれば直接会って話をしたいな・・・と思います。
同じ内容でも相手の表情と反応を見ながら話すのでは全然違いますから。

メールで誤解やすれ違いになってしまったらやっぱり直接会って話すのが一番ですね!
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共通テーマ:学問

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