マンガ&ドラマ 久保ミツロウ「モテキ」 [本]
久保ミツロウ先生のマンガ”モテキ”がドラマ化されることが発表されました。
テレビ東京の深夜枠で森山未來さんが主演だそうですが、主人公のイメージに合っている気が
します。
マンガは単行本が3巻まで出ていて、ちょっと前まで講談社の「イブニング」に連載されていたの
で単行本4巻そろそろだったかな~、ドラマ化とかあるのかな~と思っていた次の日に単行本の
最新刊発売とドラマ化発表だったのでびっくりしました。単行本は昼休みに早速購入。
実は青年誌を中心に結構マンガ好きでいろいろ読んでいます。
それにしても最近はマンガ原作のドラマ化が本当に多いですね・・・。
作者の久保ミツロウ先生は実は女性なのですが、優柔不断で煮え切らない草食系ヘタレ男子を
描くのがとても上手いです(笑)前作の少年週刊マガジンでも連載された海上保安庁の特殊救難
隊を舞台にしたマンガ(渋い・・・)”トッキュー”も読んでいましたが、絵も上手ですし登場する女の
子もかわいいと思います。女性作家だけに女性の心理描写も上手いのですが、良くも悪くも赤裸
々な女性の心理描写も多いので、これには読んでいてちょっとキツイなど賛否両論あるのだとか。
”モテキ”は主人公の30歳を目前にした派遣社員の藤本幸世君が、いままで全然モテなかったの
に、突然女友達からのお誘いが来て・・・ひょっとして「モテ期」かとそうはうまくいかず、恋愛下手
で悶々としたり自己完結したりとじれったいヘタレぶりを発揮するも、少しずつ周囲の人と関わって
成長していく物語・・・です。
男の人にはどこか藤本君の要素があると思うので、結構感情移入して読めます。恋愛の内容も決
して「めでたし、めでたし」といった展開では無いので現実的でちょっと辛いかもしれませんが、その
分いるよねこういう人、あるよねこういうこと、といった共感できる場面があります。ただ4巻の最後ま
で読んだらちょっと寂しくもなってしまいました。リアルな恋愛&成長物語で心に”刺さり”ます。単行
本は結構売れているようなので共感を呼んでいるのでしょうね。
マンガとしては他のマンガのネタがちりばめられていたり、音楽ネタが出てきたりと別の形で楽しめ
るのも特徴です。その中で大江千里の「格好悪いふられ方」 が出てきて昔好きだった大江千里を
思い出して他の楽曲も含めて聴き入ってしまいました!
さてドラマがどんな感じなのかちょっと楽しみです。