熊本城と田原坂

西南戦争の史跡めぐりをテーマに熊本城と田原坂へ行ってきました。
熊本空港からバスで一路向かうは熊本城。
加藤清正公が築城した熊本城は西南戦争の時に焼失してしまい、現在の天守閣は
再建したものですが熊本城は名城として評価されています。最近本丸御殿が復元さ
れたということで盛んにＰＲしていました。



官軍が立て籠もった熊本城は加藤清正が難攻不落の城として造った武者返しなど
が西南戦争時に役に立ち、田原坂も北の要衝としてやはり加藤清正が敵を攻撃し
やすいよう掘り下げ、薩軍の攻撃に官軍が苦戦したというかなりの時を経て明治の
時代になってからその本領が発揮されたというのはなんとも皮肉な時代のめぐり合
わせです。

熊本城見学の後は市電で熊本ラーメンの黒亭へ。
前と比べて行列が長くなり、店も改装してずいぶんきれいになったような気がします。
なんか昔はもっと小さくて狭い店だったような気が。



熊本駅から電車に乗りタクシーのありそうな木葉駅で降りて一の坂、二の坂・・・と過
ぎ田原坂へ。激戦地だったという田原坂公園には田原坂資料館と復元された弾痕の
家などがあります。



資料館の中に弾が飛び交う激しい戦闘を物語る「空中かちあい弾」などが展示されて
います。若い女性も含めてそこそこ来館者がいたのが印象的でした。



田原坂公園を後にしてとぼとぼと山道を下り数キロ離れた田原坂駅へ。田原坂駅とい
っても観光の最寄り駅としては離れているので普通列車ですら通過してしまう寂しい無
人駅です。


ただホームにある駅名標には「雨は降る降る　じんばはぬれる　こすにこされぬ　田原
坂」という肥後民謡が書かれています。


何度も通過していった特急列車の後にやっとやってきた２両編成のワンマン電車でこ
の寂しい夕闇迫る田原坂駅を離れたのでした。