北海道冬紀行 [旅]
中学生時代からの友人A君から北海道を周遊しようと誘いを受け、列車で一周することにな
った。
<1日目>
JAL521 羽田空港1100→新千歳空港1235
快速エアポート 新千歳空港1249→新札幌1317
特急北斗14号 新札幌1325→函館1647
函館泊
新千歳空港到着後、北海道内のJRが乗り放題になる北海道フリーパスというきっぷを買い、
先に到着しているA君と合流するため快速エアポートに乗る。隣の南千歳駅で乗り換えれば
良いのだが寒いので新札幌駅まで迎えに行く。その時は気付かなかったのだが札幌は大雪
でダイヤが乱れているようだ。
函館行の特急北斗の車内で無事合流。主要都市間の札幌・函館間だが特急で3時間半近く
かかる。飛行機が飛んでいるくらいなので北海道は広いのだ。若干の遅れのまま5時頃には
函館に到着。冬の北海道は夜が早く5時位だと既に暗い。
A君と函館へ来たのはもう20年以上前。当時は青函連絡船が最後の活躍をしていてその連
絡船でやってきた。船の上から函館山を見たときに”北海道だ!”と初めての北海道に胸躍ら
せたものだ。当時でも北海道へ行く人のほとんどが飛行機を使っていたとはいえ、今のような
豊富な割引運賃は無く高い乗り物だった。お金の無い高校生だったので青春18きっぷで夜
行列車と鈍行列車を乗り継いではるばるやってきたので感動もひとしおだった。
そんな思い出のある函館なのだが、もはや中年の世代に差しかかった二人は函館の夜をさま
よう。といってもレンガ倉庫街にある夕食を食べに行っただけだが。回転寿司だけど寿司は旨か
った。
<2日目>
特急スーパー北斗1号 函館704→南千歳950
快速エアポート 南千歳1007→千歳1011
普通 千歳1031→新夕張1148
普通 新夕張1156→夕張1222
普通 夕張1230→追分1333
普通 追分1340→苫小牧1415
普通 苫小牧1433→東室蘭1536
普通 東室蘭1543→室蘭1556
特急すずらん7号 室蘭1642→登別1709
路線バス 登別駅1737→登別温泉1752
登別温泉泊
一夜明け、始発のスーパー北斗で出発する。朝早いが函館駅横の朝市内のお店は店開きして
いるので6時過ぎから朝食が食べられる。朝からいくら丼とイカ刺しを食べてしまう。
特急スーパー北斗は雪を巻き上げて函館本線を爆走。先頭車から前が見えるのでちょっと覗い
てみる。北海道の鉄路は独特の雰囲気がある。
函館本線は特急や本州からの貨物列車が行き交う幹線だが、大沼公園や車窓から見える駒ケ
岳、噴火湾沿いの海がずっと望めるなど意外と好きな路線だ。
長万部駅のホームも雪がうず高く・・・
1両の普通列車は客待ち顔。
二日目は最終的に登別温泉まで辿り着けば良いが、同行のA君が北海道のローカル線にあま
り乗ったことが無いということなので、乗り放題のフリーきっぷを持っていることもあり夕張駅まで
行ってみることに。
北海道といえば”サッポロクラシック”ということで駅で買い込み、1両のワンマンカーに乗る。
今日も札幌地区の大雪の影響は出ているようだ。
途中で食料の調達が難しそうなので駅弁も購入。苫小牧のサーモン寿司は以前から売っている
ベストセラー駅弁。
ついでに北海道独特の飲料”ガラナ”も。普通に駅の自販機などで買うことができる。
寂しい夕張と室蘭に寄って登別温泉へ。登別万世閣というホテルで冬ということもあって宿泊代
金も安く、バイキングの食事も上々で温泉も言うことなしだったのだが中国人と韓国人の団体で
賑やか。日本人の方が少数派という現状に寂しくなる。
<3日目>
路線バス 登別温泉850→登別駅902
特急スーパー北斗1号 登別913→南千歳950
特急スーパーとかち3号 南千歳1047→帯広1253
特急スーパーおおぞら5号 帯広1341→釧路1542
普通 釧路1548→川湯温泉1721
路線バス 川湯温泉駅1725→川湯温泉BT1735
宿泊した登別万世閣
朝、路線バスで出発し昨日も乗車した特急スーパー北斗1号に登別から乗り込む。自由席は
混んでいてこの旅初の立席になる。北海道の冬は閑散期に思われやすいが、こと列車に関し
ては道路が凍結して危ないので冬になると乗客が増えるという北海道ならではの事情がある。
昨日も降りた南千歳駅で下車。乗り継ぎの帯広行まではちょっと時間があるので駅のそばに
あるアウトレットへ。午前中ということもあって閑散としており冷やかしただけで駅に舞い戻る。
お昼頃帯広に着いて秋にも食べた豚丼の昼食。後続のスーパーおおぞら号で釧路へ。
書くと簡単だが北海道は広く、登別を朝に出て道東の釧路に着くのは特急を使っても夕方に
なってしまう。
釧路からは今日のラストランナー釧網本線のローカル列車。夕闇の釧路湿原を走るが線路上
にエゾシカなどがしばしば現れるらしくホイッスルを鳴らして減速したり、時には急停車したり
と忙しい。
すっかり暗くなった川湯温泉駅で路線バスに乗り、今日の宿ホテル御園へ。午後6時頃な
のに温泉街は深夜の表情。
やはり宿泊代金は安いが夕食は部屋食で温泉は上々と静かな夜は更けていく。
<4日目>
路線バス 川湯温泉BT1015→川湯温泉駅1025
普通 川湯温泉1036→止別1136
普通 止別1248→網走1324
特急オホーツク6号 網走1329→旭川1712
路線バス 旭川駅前1845→旭川空港1920
JAL1116 旭川空港2020→羽田空港2210
4日間の国内旅行は久しぶりだが、今日の夜には東京へ戻らなければならない。A君は急に
連休が取れたとのことであと2日周遊するとのこと。
朝、部屋の窓を開けると白い世界が広がっていた。
川湯温泉駅で網走行の列車を待つ。列車は遅れているようだ。
道東を走る釧網本線は車窓の景色が良いことではおすすめ路線。釧路側は釧路湿原を走り
網走側はオホーツク海沿いを走る。
知床斜里駅を過ぎるとオホーツク海が見えてくる。もう少し経つと流氷が接岸するのだろう。
途中の止別という駅で途中下車。釧網本線には無人駅になった駅舎を改造して飲食店になってい
る駅が多く、この止別駅は”ラーメンきっさ えきばしゃ”。駅前に郵便局くらいしか無い静かな場所
で駅の中だけが賑わっていた。もっともほとんど車のお客さんで列車から降りたのは私たちだけ。
お店の人は”汽車のお客さん”と聞いて本数が少ない列車の時刻を気にしていた。
ちょうど昼時なので白髪ネギとチャーシューの載った塩味のツーラーメンというのを頼む。ラーメンは
美味しかった。
雪の向こうから列車がやってくる。雪に埋もれたホームは乗降口の部分だけが除雪してある。
網走駅で特急オホーツク号に乗り換え。特急オホーツク号は新型特急が走る道内では少なくなっ
た旧型の車両で人家のほとんど無い石北本線の山中を走る。
車内で限定販売のリモーネ・アイスを買う。リモーネとはイタリア語でレモンの意味でその名の通り
レモン味なのだが酸っぱくはなく爽やかでおいしい。同行のA君はすっかり気に入ったらしく、特急
に乗るたび買い求めている。そういえばA君とは同じ会社で車内販売のアルバイトもやっていたの
だ。
まだ旅を続けるA君と旭川駅で別れ、市内でラーメンを食べて帰ることにする。旭川空港から飛行
機に乗れば1時間50分で羽田空港。すぐに見慣れた現実の世界へ引き戻されてしまう。
った。
<1日目>
JAL521 羽田空港1100→新千歳空港1235
快速エアポート 新千歳空港1249→新札幌1317
特急北斗14号 新札幌1325→函館1647
函館泊
新千歳空港到着後、北海道内のJRが乗り放題になる北海道フリーパスというきっぷを買い、
先に到着しているA君と合流するため快速エアポートに乗る。隣の南千歳駅で乗り換えれば
良いのだが寒いので新札幌駅まで迎えに行く。その時は気付かなかったのだが札幌は大雪
でダイヤが乱れているようだ。
函館行の特急北斗の車内で無事合流。主要都市間の札幌・函館間だが特急で3時間半近く
かかる。飛行機が飛んでいるくらいなので北海道は広いのだ。若干の遅れのまま5時頃には
函館に到着。冬の北海道は夜が早く5時位だと既に暗い。
A君と函館へ来たのはもう20年以上前。当時は青函連絡船が最後の活躍をしていてその連
絡船でやってきた。船の上から函館山を見たときに”北海道だ!”と初めての北海道に胸躍ら
せたものだ。当時でも北海道へ行く人のほとんどが飛行機を使っていたとはいえ、今のような
豊富な割引運賃は無く高い乗り物だった。お金の無い高校生だったので青春18きっぷで夜
行列車と鈍行列車を乗り継いではるばるやってきたので感動もひとしおだった。
そんな思い出のある函館なのだが、もはや中年の世代に差しかかった二人は函館の夜をさま
よう。といってもレンガ倉庫街にある夕食を食べに行っただけだが。回転寿司だけど寿司は旨か
った。
<2日目>
特急スーパー北斗1号 函館704→南千歳950
快速エアポート 南千歳1007→千歳1011
普通 千歳1031→新夕張1148
普通 新夕張1156→夕張1222
普通 夕張1230→追分1333
普通 追分1340→苫小牧1415
普通 苫小牧1433→東室蘭1536
普通 東室蘭1543→室蘭1556
特急すずらん7号 室蘭1642→登別1709
路線バス 登別駅1737→登別温泉1752
登別温泉泊
一夜明け、始発のスーパー北斗で出発する。朝早いが函館駅横の朝市内のお店は店開きして
いるので6時過ぎから朝食が食べられる。朝からいくら丼とイカ刺しを食べてしまう。
特急スーパー北斗は雪を巻き上げて函館本線を爆走。先頭車から前が見えるのでちょっと覗い
てみる。北海道の鉄路は独特の雰囲気がある。
函館本線は特急や本州からの貨物列車が行き交う幹線だが、大沼公園や車窓から見える駒ケ
岳、噴火湾沿いの海がずっと望めるなど意外と好きな路線だ。
長万部駅のホームも雪がうず高く・・・
1両の普通列車は客待ち顔。
二日目は最終的に登別温泉まで辿り着けば良いが、同行のA君が北海道のローカル線にあま
り乗ったことが無いということなので、乗り放題のフリーきっぷを持っていることもあり夕張駅まで
行ってみることに。
北海道といえば”サッポロクラシック”ということで駅で買い込み、1両のワンマンカーに乗る。
今日も札幌地区の大雪の影響は出ているようだ。
途中で食料の調達が難しそうなので駅弁も購入。苫小牧のサーモン寿司は以前から売っている
ベストセラー駅弁。
ついでに北海道独特の飲料”ガラナ”も。普通に駅の自販機などで買うことができる。
寂しい夕張と室蘭に寄って登別温泉へ。登別万世閣というホテルで冬ということもあって宿泊代
金も安く、バイキングの食事も上々で温泉も言うことなしだったのだが中国人と韓国人の団体で
賑やか。日本人の方が少数派という現状に寂しくなる。
<3日目>
路線バス 登別温泉850→登別駅902
特急スーパー北斗1号 登別913→南千歳950
特急スーパーとかち3号 南千歳1047→帯広1253
特急スーパーおおぞら5号 帯広1341→釧路1542
普通 釧路1548→川湯温泉1721
路線バス 川湯温泉駅1725→川湯温泉BT1735
宿泊した登別万世閣
朝、路線バスで出発し昨日も乗車した特急スーパー北斗1号に登別から乗り込む。自由席は
混んでいてこの旅初の立席になる。北海道の冬は閑散期に思われやすいが、こと列車に関し
ては道路が凍結して危ないので冬になると乗客が増えるという北海道ならではの事情がある。
昨日も降りた南千歳駅で下車。乗り継ぎの帯広行まではちょっと時間があるので駅のそばに
あるアウトレットへ。午前中ということもあって閑散としており冷やかしただけで駅に舞い戻る。
お昼頃帯広に着いて秋にも食べた豚丼の昼食。後続のスーパーおおぞら号で釧路へ。
書くと簡単だが北海道は広く、登別を朝に出て道東の釧路に着くのは特急を使っても夕方に
なってしまう。
釧路からは今日のラストランナー釧網本線のローカル列車。夕闇の釧路湿原を走るが線路上
にエゾシカなどがしばしば現れるらしくホイッスルを鳴らして減速したり、時には急停車したり
と忙しい。
すっかり暗くなった川湯温泉駅で路線バスに乗り、今日の宿ホテル御園へ。午後6時頃な
のに温泉街は深夜の表情。
やはり宿泊代金は安いが夕食は部屋食で温泉は上々と静かな夜は更けていく。
<4日目>
路線バス 川湯温泉BT1015→川湯温泉駅1025
普通 川湯温泉1036→止別1136
普通 止別1248→網走1324
特急オホーツク6号 網走1329→旭川1712
路線バス 旭川駅前1845→旭川空港1920
JAL1116 旭川空港2020→羽田空港2210
4日間の国内旅行は久しぶりだが、今日の夜には東京へ戻らなければならない。A君は急に
連休が取れたとのことであと2日周遊するとのこと。
朝、部屋の窓を開けると白い世界が広がっていた。
川湯温泉駅で網走行の列車を待つ。列車は遅れているようだ。
道東を走る釧網本線は車窓の景色が良いことではおすすめ路線。釧路側は釧路湿原を走り
網走側はオホーツク海沿いを走る。
知床斜里駅を過ぎるとオホーツク海が見えてくる。もう少し経つと流氷が接岸するのだろう。
途中の止別という駅で途中下車。釧網本線には無人駅になった駅舎を改造して飲食店になってい
る駅が多く、この止別駅は”ラーメンきっさ えきばしゃ”。駅前に郵便局くらいしか無い静かな場所
で駅の中だけが賑わっていた。もっともほとんど車のお客さんで列車から降りたのは私たちだけ。
お店の人は”汽車のお客さん”と聞いて本数が少ない列車の時刻を気にしていた。
ちょうど昼時なので白髪ネギとチャーシューの載った塩味のツーラーメンというのを頼む。ラーメンは
美味しかった。
雪の向こうから列車がやってくる。雪に埋もれたホームは乗降口の部分だけが除雪してある。
網走駅で特急オホーツク号に乗り換え。特急オホーツク号は新型特急が走る道内では少なくなっ
た旧型の車両で人家のほとんど無い石北本線の山中を走る。
車内で限定販売のリモーネ・アイスを買う。リモーネとはイタリア語でレモンの意味でその名の通り
レモン味なのだが酸っぱくはなく爽やかでおいしい。同行のA君はすっかり気に入ったらしく、特急
に乗るたび買い求めている。そういえばA君とは同じ会社で車内販売のアルバイトもやっていたの
だ。
まだ旅を続けるA君と旭川駅で別れ、市内でラーメンを食べて帰ることにする。旭川空港から飛行
機に乗れば1時間50分で羽田空港。すぐに見慣れた現実の世界へ引き戻されてしまう。